多重債務者を食い物にする悪徳業者と組む提携弁護士

多重債務者を食い物にする悪徳業者と組む提携弁護士

居酒屋店主の水野は去年、病気で入院してしまった。

その結果、店の運転資金が苦しくなって、気が付いたらあちこちのサラ金から1000万円も借りていて多重債務に。

健康になってから店は順調だが、サラ金の利息が高くて困っている。

相談を受けた行政書士補助者の田村は、次のように答える。

(1)水野さんは長期に渡ってサラ金に返済していますし、

(2)今まで払った金利を利息制限法で計算し直すと、

(3)借金が残るどころか100万円以上の過払い金が取り戻せるはず。

(4)弁護士さんと相談して先方に交渉されてみたらいかがでしょう。

しかし、水野は弁護士にはすでに相談したが、楽になるどころか、再び取り立てが始まったと答える。


水野が弁護士に相談したきっかけは、スポーツ紙にでている債務整理の広告。

↓こんな広告。
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水野は「NPO法人 多重債務者救済センター」で次のように言われた。

(1)債務の1本化は今回審査が通らなかったが、返済額を整理したら、月々の返済額もずいぶん変わると思いますよ。

(2)もしよければ、私どもが良心的な弁護士を紹介しますが。

ここで登場したのが、疑惑の弁護士・犬神。


犬神弁護士は水野の対して、次のように説明する。

(1)弁護士が債務整理に介入した以上、サラ金からの取り立ては止まります。

(2)サラ金と債務整理の話がついたら、私が返済の管理をしますので、毎月の返済金は私のこの口座にお支払い下さい。

(3)あわせて、着手金の30万円も振り込んで下さい。これは報酬も含まれていますので、今後一切、お金は頂きません。

犬神弁護士に言われた通りにした水野だったが、借金はろくに減らないし、「どうにかならないのか?」と言ったら、逆に辞任するとか脅すようなことを言われてしまった。

おまけに、一昨日から取り立ての電話がなりっぱなし。。


この話を聞いていた、やり手の行政書士・住吉美寿々は「おそらく、それは提携弁護士です」と答える。

住吉は「提携弁護士」について、次のように説明する。

(1)水野さんが行かれた「多重債務者救済センター」は、公共の団体でもボランティアでもありません。多重債務者を食い物にする悪徳業者です。

(2)「多重債務者救済センター」のような悪徳業者と提携して、楽に示談をまとめる弁護士を「提携弁護士」と言う。

(3)まず、「多重債務者救済センター」のような紹介屋と言われる裏業者が、債務の1本化などをうたった広告で借金に苦しむ多重債務者を集める。

(4)しかし、審査がパスしないなどの難癖をつけ、1本化のための融資をせず、その代わり「いい弁護士がいるから」と提携弁護士を紹介する。

(5)提携弁護士は紹介屋たちにバックマージンを支払う。

(6)提携弁護士は依頼人が文句を言えば、すぐ辞任してしまう。そうすれば、依頼人はまた厳しい取り立てに追い込まれて、夜逃げするしかなくなる。

(7)だから、提携弁護士はやりたい放題。

(8)水野さんが毎月弁護士に返済しているお金は、提携弁護士の場合、そのまま横領することも。


【管理人の感想】
2008年の末くらいからでしょうか。電車の中吊り広告に弁護士による多重債務整理の広告がよく出ていました。

最近では、テレビCMもよく見かけますね。

弁護士というと、法律によって市民を守るというイメージがありましたが、弁護士という立場を使って、弱者から金をむしり取ろうとする人もいるようですね。。

こうなると、誰を信じていいのか分からないですね。。

やっぱり、自分を守るためには、自分でしっかりと勉強する必要があるようです。

そういう意味でも、「特上カバチ」は全巻そろえて読んでおきたいですね。